長文プロンプトの問題点
生成失敗の多くは、プロンプトが「やりすぎている」ことから来ています。ライティング・ムード・カメラ・アクション・衣装・サウンドを200文字で一度に説明すると、モデルは何が大事か判断できません。結果はどこも間違いではないが、どこも正しくもない映像になります。
解決策は「構造化」です。長い段落を、小さく再利用可能なテンプレートに置き換えます。
4行プロンプトテンプレート
- 被写体:画面に何が映るか。1行で具体的に(「赤いジャケットの女性」、「人」ではなく)。
- アクション:何をしているか。動詞ひとつ、または短いフレーズ。
- ロケーション:どこで起きているか。時間帯・天候・場所を含む。
- スタイル:映像の雰囲気。シネマティック、ハンドヘルド、ドキュメンタリー調、アニメ調など。リファレンスが持つ雰囲気を選びます。
例
リファレンス:忙しい厨房でシェフが盛り付けをしている。
- 被写体:袖をまくり上げた若手シェフ
- アクション:焼いた魚を丁寧に盛り付ける
- ロケーション:ディナータイムのオープンキッチン、暖色照明
- スタイル:シネマティックなハンドヘルド、浅い被写界深度
1行にまとめると:「A young chef with rolled sleeves carefully plates a piece of seared fish in an open kitchen at dinner rush, warm lighting, cinematic handheld, shallow depth of field.」
なぜ効くのか
- モデルに明確な階層(誰・何を・どこで・どんな絵)を渡せます。
- 各行が短いので、強調が分散しません。
- ネガティブプロンプトにそのまま対応(各行を否定するだけ)。
- 1行ずつA/Bテストできます。
全体を書き直さず、1行だけ変える
結果に問題があれば、1行だけ変更します。被写体は問題ないが照明が違うなら、シーン行だけ編集する。これで変数を分離でき、モデルに効いている要素が見えます。
ネガティブプロンプトを重ねる
4行が安定したら、その上に短いネガティブプロンプトを重ねます。アプリのデフォルトで基礎はカバーされるので、シーン固有のもの(no watermark、no subtitles、no extras in the background など)を追加します。
成功例を保存する
「実際に投稿したい」と思える映像を生成できたら、そのプロンプトを原文のまま保存しておきましょう。よく扱う题材ごとに「勝ちパターン」のライブラリが積み上がっていきます。これが競争優位になります。毎回、勝てるスタート地点から生成を始められるからです。